フリーライターをしていてこれまでに受けた”理不尽”な依頼

フリーライターの仕事

会社を辞めてフリーライター、カメラマンになってから早5年が経ちました。これまで数々の仕事を受けてきましたが、「受けてよかった!」という仕事がある一方で、「嫌だったなぁ」という仕事も結構存在します。

フリーランスになったのだから仕事は自分で選べるはずなのに、自分で選んでいてもたまにハズレくじを引いてしまうことはあります。その度に自分自身の目利き能力のなさに失望しかけてしまうのですが、フリーランス仲間と話していると、嫌な仕事に出会うのって結構日常茶飯事みたいですね。

フリーランスの私が仕事の取引をする相手は、企業が9割強を占めるのですが、中にはフリーランスがどう報酬を得て、どう成形を立てているのか。また取材にはどんなコストがかかるのかを理解していない方もいらっしゃいます。

そのため、フリーランスにとって理不尽な交渉を仕掛けてくることが度々あります。もちろん、フリーランスの足元を見て買い叩いてくる悪意のある依頼も年に1~2件ほど存在するのは確かですが、ほとんどの場合は悪意のある理不尽な交渉ではありません。ただ相手がフリーランスという働き方に対して無知なのかな、と思うことがほどんどです。

結局行きつくところは、フリーランス側が受けていい仕事と受けてはいけない仕事を判断していくしかない…というところに行きつくのですが。そこで、今回は、5年間フリーライターをしてきた中で私が得た仕事の判断基準についてみなさんとシェアできればと思います。

本当にあった“理不尽”な仕事依頼

年に1、2件ですが、「おやおや?」と思う仕事の依頼が舞い込みます。フリーランスになるとこういうこともあるんですよ…という参考資料程度にお読みください。

写真取り寄せで記事書いてください。写真がない場合は、有料サイトで買ってください「経費はすべてそちら持ちで」

日本全国の観光地の記事を書く仕事でした。編集者が指定するスポット、お店の記事を書いていく仕事で、写真は全て施設やお店に取り寄せてくださいとの依頼。いわゆるコタツ記事です。

でも、実際に先方に問い合わせると「写真はないわ」と言われることが多く、編集部に相談したところ、「じゃあ、有料サイトで購入してください。購入費はライターさん持ちでお願いします」、と。

有料サイトで写真を買うと1枚1,000円とかがザラです。はっきりいってその経費を差し引くと商売あがったりの報酬になってしまいます。

「経費は編集部持ちにしてもらえませんか」

とお願いしたら、クビになりました(泣)

 

撮影依頼したいんですが、腕を見たいのでとりあえず無料で社長のプロフィール写真撮ってもらえませんか?

インスタから「知り合いの会社の写真を撮ってもらえませんか」と依頼が来て、撮影料金を教えてくださいということだったので、教えたら、「仕事を依頼したい」と返信がありました。

どんな会社か教えてください、と言ったけど、それに対する回答はなく、撮影日だけが設定されました。

しばらく経った日に再度メールが来て、

「相手先の社長が、あなたの腕を見るために、取り合えず、打ち合わせを兼ねて無料で自分のプロフィール写真を撮ってくれないかと言っている、これるか?」

と書いてありました。

無料おためし撮影などやっていません…!

「大変申し訳ございませんが、無料おためし撮影はやっておりません」

と返信したら、相手からの返信は一切なくなりました。

これは、失礼過ぎる…

「業務委託契約書」まで書かせて返信させておいて、その後一切連絡なし

業務依頼まで進んでいて、仕事の資料も送られてきていました。両者合意が取れたので、企業から「個人情報入力フォーム」「業務委託契約書」へのサインまで求められましたが、それらを返信したら、連絡がピタっとなくなりました。

個人情報だけ知りたかったんじゃなかろうか…という不安が未だにぬぐえません。

 

私が学んだ「受けてはいけない仕事」の判断基準

私が学んだ「受けてはいけない仕事」の判断基準は、

・心がわくわくしない仕事

・危険な香りがする仕事

には、腹をくくって最初から手を出さない、ということです。

といっても、曖昧ですね。「わくわくしない」「危険な香り」という点について、もっと具体的に言います。

安すぎる、量が多すぎる仕事は受けない

フリーランスとして駆け出しの頃は、いただいた仕事は全部こなさないと生きていけない状態だったので、とりあえずどんな安い仕事であろうとこなしていました。

安すぎる仕事や、安い割に量が多い仕事をこなしているうちに気づいたのは、フリーになる前以上の労働時間になっているという事実でした。そして、たくさんこなしている割にはもらえる金額が少ないと、「徒労感」だけが残ります。

そして、一番ダメだなと思ったのは、

自分にはこの安い金額くらいの価値しかないんだ…

というメンタルに陥っていくことです。悪循環でまた自分を安売りしてしまう癖がついてしまいます。

 

事前の契約があいまいな仕事は受けない

先ほど書いた、有料写真サイトで写真を買わされたという仕事もそうなんですが、事前の契約が曖昧な仕事でした。

「月に何件発注されるのか」

「写真がないと言われた時はどう対処すればいいのか」

など、最初に尋ねても教えてもらえませんでした。

できれば、契約書を交わすのが一番いい方法なのだと思うんですが、ライターの世界って契約書の存在が未だに少ないのも事実。契約書を請求した時点で仕事がぽしゃってしまうこともあるので、できたら、事前の打ち合わせで疑問に思うことはどんどんぶつけてみて、相手の反応をちゃんと見るべきかなと思います。

そして、できたらそれをメールでやり取りを残してくれる相手が一番いいかな、と。

 

こちらの質問に対して誠意をもって回答してくれるか

こちらが質問して誠意をもって答えてくれない相手は、いずれか仕事をしていく中でいい加減な本性を必ずと言っていいほど表し、トラブルに発展します。

これまでに仕事を失敗してきた相手でいちばん多かったのは、質問すると相手が不機嫌になったりする人で、こちらもあまり質問ができなくなり、最後はとても嫌なトラブルに発展して終わってしまう…というケースです。

こちらがする質問は面倒くさいかもしれませんが、ちゃんと答えてくれる編集者さんは絶対に存在するので、できたら仕事を始める前に打ち合わせをしてみて相手がどういう人か見極めるのがいいかと思います。

いくら高い金額でも「興味のない」分野の仕事は受けない

私はフリーランスライターとカメラマンをしているのですが、これまで受けて失敗だったなと思ったのは、まったく専門外の仕事を引き受けてしまった時です。

それは相手の強引な押しに負けてしまってのことですが…

私のライターとしての得意分野は「旅行」「グルメ」「ヘルス(健康)」などですが、一度、友達経由の仕事で熱望されて「自動車」関係の記事を書いたことがあります。「自動車」には本当に興味がなくて、書き進めていくのが苦痛で、苦痛で仕方ありませんでした。

そして、出来上がった記事を見ても薄っぺらい…

 

また、

「簡単でいいから、チラシもデザインしてよ」と言われて、ライティング以外に、デザイナー的な仕事を頼まれたこともあったのですが、これも大失敗でした。

 

相手は、こちらが「不得意なんだけどなぁ」と思っていることなんて気づかないもの。でもお金を出して頼んだからには、それなりにいい物が出来上がると思って期待しています。

納品したものに対してがっかりされるほど落ち込むことはないですからね…

 

まとめ

という感じで、5年間フリーランスとして仕事をする中で感じたことを書いてみました。ようやく5年経って、ちょっとした感覚を掴めてきたかな…という段階ですが、未だに、仕事選びは失敗の繰り返しです。

でも、フリーランスのいい所は、失敗した!と思ったら、契約を打ち切るのは簡単です。会社みたいにやりたくない仕事にいつまでも縛られていないといけないということはありません。選択権はすべて自分にあります。

嫌な予感がする仕事を断ってしまった直後は、「大丈夫だったのかな…」と考えますが、意外とその後にまたいい仕事が決まったりするので、いい仕事と出会うために自己コントロールする力を身に付けておくことが一番重要なのかなと思っています。

 

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